<ポイント>
・問題をよく読み、「どの相似条件を使うか」考える
・相似な三角形は「同じ向きにして描く」と分かりやすい
・【三角形の相似条件】②2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい
図の△ABCにおいて、点Dは辺AC上にあります。このとき、次の問いに答えなさい。
①△ABC∽△ADBであることを証明しなさい。
②BCの長さを求めなさい。
【解説】
①△ABC∽△ADBであることを証明しなさい。
まずは、△ABCと△ADBが相似であることを分かりやすくするために、
「対応する頂点をそろえて、同じ向きに図を描いてみる」といいです。
そうすることで、どの条件を使って証明を進めるか、決めやすくなります。
〔証明〕
△ABCと△ADBにおいて
AB:AD=12:8=3:2
AC:AB=18:12=3:2
よって、AB:AD=AC:AB…① (←2組の辺の比が等しい)
また、共通な角なので、∠BAC=∠DAB…② (←その間の角)
①、②より 2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しいので、
△ABC∽△ADB (証明終わり)
②BCの長さを求めなさい。
①で、△ABC∽△ADBを言えたので、相似な図形の性質を利用していきます。
「相似な図形の対応する辺の長さの比は等しい」ので、
AB:AD=BC:DB
3:2=BC:16
2BC=3・16=48
BC=24 (答え)
<補足>
相似を証明する場合は、合同を証明するときと同じく、「先に証明する方針を立てる」ことが大切です。
図を自分で描いてみて、「分かっていること・分からないこと」を整理してみます。
そうすれば、おのずと証明する道筋が見えてくるはずです。
<まとめ>
・問題をよく読み、「どの相似条件を使うか」考える
・相似な三角形は「同じ向きにして描く」と分かりやすい
・【三角形の相似条件】②2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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