中2数学:1次関数のグラフの書き方(切片が分数など)

<ポイント>

・y=ax+b の「bが整数でない」場合、そのままでは正しいグラフがを描けない
・y=ax+b の「bが整数でない」場合、x,y ともに整数となる点を探す
・取った切片から、傾きを考慮して、もう1点とる

「切片が整数」であるのなら、切片をグラフ上にとって、グラフを書き進めることができます。

しかし、切片(y=ax+b の b )が分数(や小数)である場合、正確な点をy軸上にとることはできません。
そこで、x,y ともに整数となる点を探します。

たとえば、y=(3/5)x-(1/5)の場合、
両辺を5倍すると、5y=3x−1 となります。
これを満たす x,y の組を探すと、x=2, y=1 と分かります。
切片分数のグラフ
つまり、y=(3/5)x-(1/5) のグラフは (2, 1)を通ることになります。
この (2, 1)から、傾きを利用して、
傾き 3/5 ⇒右に5進んだとき、上に3進むということから、
(2+5, 1+3)= (7, 4)を通ることが分かります。

これらのことから、
y=(3/5)x-(1/5) のグラフは、 (2, 1)と (7, 4)を通ることになります。
あとは、この2点を結んであげればグラフは完成です。

<補足>

今回、y=(3/5)x-(1/5) のグラフが通る格子点(x,y座標ともに整数である点)を探すために、
両辺を5倍して 5y=3x−1 としました。
必ずしも、この方法でなくても構いません。

y=(3/5)x-(1/5)=(3x-1)/5 とすると、「3x-1 が 5の倍数であるとき、yが整数になる」ことが分かります。このように、考えることもできますので、自分なりの近道を色々と試してみてください。

<まとめ>

・y=ax+b の「bが整数でない」場合、そのままでは正しいグラフがを描けない
・y=ax+b の「bが整数でない」場合、x,y ともに整数となる点を探す
・取った切片から、傾きを考慮して、もう1点とる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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