【質問】社会:歴史や政治で出てくる、「右」とか「左」というのはどういう意味ですか?

〔質問〕

歴史や政治で出てくる、「右」とか「左」というのはどういう意味ですか?

〔回答〕

一般に、
保守的(これまでのやり方がいい)な考え・立場のことを「右」側、
革新的(新しいことをしていきたい)な考えや立場のことを「左」側、と言います。

政治の場合だと、具体的には、「右」から「左」に向かって、
王制がいいと考える立場が最も「右」側で、
・王の権限が制限された立憲君主制や、
・王はいないが特権階級的な要素も残る共和制
という感じに薄まっていき、
さらに、
・より民主主義的な民主制の立場(普通選挙や人権の尊重)、
・完全な平等社会を目指す社会主義共産主義が最も「左」
という感じになります。

(注)共和制に関しては幅があり、貴族共和制という右寄りのケースもあれば、民主共和制という左寄りの場合もあります

〔補足〕

左右は「比較の上でどうなのか」で使われることも多く、その場合だと(左右の幅は)時代によって異なることになります。

例えば、
「王制自体をどうするか」の時代であれば、「左:立憲君主制、右:(ばりばりの)君主制」ということがありえたり、
「選挙権を拡大するか」の時代であれば、「左:民主制、右:立憲君主制」のようにもなりえます。

現在の日本の自由民主党も、他の政党と比べたら右側(保守政党)とされますが、
もし、さらに右寄りの、例えば天皇制を主張するような政党Aが現れたら、比較の上では真ん中(「中道」という)の立場ということになりますし、
政党Aと2つだけの状態になれば左側の立場ということになります。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています