数学Ⅰ(高校):絶対値記号の外し方(場合分け3つタイプ)

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<ポイント>

・絶対値記号が複数ある場合、それぞれの中身の正負を考える
・結果として、3つ以上に場合分けしていくことになる

※ この項目に限らず、絶対値記号が登場した場合は、まず「外すこと」を考える。
※ 外し方は原則通り、中身の正負で場合分けしていく

|x+1|+|x-2| のような場合、それぞれで場合分けが異なる(正負の境目が異なる)

① |x+1| の方は、
・x+1≧0 のとき(x≧-1 のとき、中身の x+1 は正(正確には0以上))
・x+1<0 のとき(x<-1 のとき、中身の x+1 は負)
という場合分けになるが(正負の境目は -1)、

② |x-2| の方は、
・x-2≧0 のとき(x≧2 のとき、中身は正)
・x-2<0 のとき(x<2 のとき、中身は負)
という場合分けになる(正負の境目は 2)

つまり、

x -1 2
中身である x+1 0
中身である x-2 0

というようになっていて、

(ⅰ) x≧2 のとき
|x+1|, |x-2| の中身は両方とも正なので、両方ともそのまま外すことになり、
|x+1|+|x-2|
=(x+1)+(x-2)
=x+1+x-2
=2x-1

(ⅱ) -1≦x<2 のとき
|x+1| の中身は正だが、|x-2| の中身は負なので、|x-2| の方だけ-1倍して外すことになり、
|x+1|+|x-2|
=(x+1)+{-(x-2)}
=x+1-x+2
=3

(ⅲ) x<-1 のとき
|x+1|, |x-2| の中身は両方とも負なので、両方とも-1倍して外すことになり、
|x+1|+|x-2|
=-(x+1)+{-(x-2)}
=-x-1-x+2
=-2x+1

というような処理をする。

<まとめ>

・絶対値記号が複数ある場合、それぞれの中身の正負を考える
・結果として、3つ以上に場合分けしていくことになる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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