世界史用語:羈縻政策(きびせいさく)

特に唐など、歴代の中国王朝が採用したい異民族に対する統治政策。
異民族を完全に支配するのではなく、一定の自治を認めつつ、中央政府の管理下に置くというもの。
(補足)
地元の首長や部族長に一定の権限を保持させることで、征服地域の安定(反発の軽減)を図りつつ、中央政府の負担を軽減することが可能となった。
この自治区のようなものは羈縻州(きびしゅう)と呼ばれ、中央政府は監督機関である都護府を設置して、役人や軍を派遣した。

中華思想(周辺異民族は中国皇帝に従うべきだ)が反映されたシステムでもある。

なお、似た用語に冊封(さくほう)というものもあるが、こちらは中国の皇帝と君臣の関係を結ぶというもので、政権としては独立関係のまま。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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