世界史用語:三省六部(さんしょうりくぶ)

唐において設置された中央統治機関の総称。
・三省:中書(ちゅうしょ)省、門下(もんか)省、尚書(しょうしょ)
・六部:()部、()部、(れい)部、(へい)部、(けい)部、(こう)
を指す。
(補足)
大まかに言えば、現在の日本で「財務省、国土交通省、…」があるようなイメージ。
中央集権体制の下、効率的な統治ができるようにするための組織制度。

〔三省〕
・中書省:詔勅(≒法律)の立案
・門下省:詔勅の審議
・尚書省:詔勅の施行
(現在の日本の「国会」(立法府)の役割に相当)

〔六部〕
・吏部:人事担当
・戸部:戸籍や財政担当
・礼部:祭祀や教育、外交担当
・兵部:軍事担当
・刑部:司法担当
・工部:建設担当

このうち、門下省は、自分たちに都合が悪い法案を中書省に差し戻せることができ、
吏部と礼部は科挙による人選や実際の配属を担当することから、それぞれ権力が生じやすい機関となった。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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