世界史用語:ネストリウス派

エフェソス公会議(431年)で異端とされたキリスト教の宗派。
イエス・キリストには、神性と人間性が分離して存在すると主張した。
(補足)
ネストリウスはコンスタンティノープルの主教であった人。

「神性と人間性が分離して存在」というのは、例えるなら「コップの水に油を注いだときに、両者が分離して存在する」みたいなイメージのこと。
ネストリウス派は、キリストの中の「神の部分」と「人間の部分」は独立しており、互いに混ざり合わないという教義を持っていた。

また、この教義に基づき、ネストリウス派では、マリアを「神の母」と呼ぶことに反対し、「キリストの母」と呼ぶべきだと主張した。
これは、マリアはあくまでも「イエス・キリストの人間としての部分」を産んだ、という意味合い。

ネストリウス派はエフェソス公会議で異端とされたが、東方には伝播していき、特に中国(唐)では景教(けいきょう)として広まった。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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