世界史用語:マリウス

古代ローマの平民派の代表的な政治家。
軍制改革で特に知られ、ローマ軍を職業軍人制度へと変革し、軍隊の私兵化が進んだ。
(補足)
貧しい市民でも軍人として仕える道が開かれ(従来は主に土地所有者)、ローマの軍事力を大幅に増強することに繋がった。
しかし、軍隊の忠誠が個々の将軍に向けられるようになり、国家よりも個人への忠誠が重視される傾向が強まった。この結果、軍隊を個人の力の源泉とする政治家が現れ、比較的容易に軍隊を組織できるようになった。

こうした変化は、後にローマにおける内乱の頻発にもつながった。
軍隊の私兵化は、政治的な安定を脅かし、個々の将軍が私的な軍隊を用いて政治的な野望を追求する道を開いた。マリウス自身も複数回の内乱に関与している。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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