世界史用語:マニ教

ゾロアスター教を基盤に、キリスト教と仏教の影響を受けて誕生した宗教。
3世紀に、マニによって創始された。

光と闇、善と悪という二元論的な宇宙観を特徴とし、救済と霊的な進化を重視する教義を持っていた。

(補足)
ササン朝ペルシア(ゾロアスター教がさかん)は、西側のローマ帝国や東側のインドと接しており、異なる文化や宗教的な影響が交錯する地域だった。
ササン朝が基本的に各地の文化に対して寛容であったこともあり、マニ教のような新しい宗教が成立していった。

ローマ帝国を含む広範囲に拡がり、特に知識階級や商人らに支持される等、多くの人々に信仰された。
しかし、ローマ帝国では、帝国末期のキリスト教の国教化によって異端と見なされ、迫害を受け、衰退していった。
他に、ササン朝ペルシアでもやがて弾圧の対象となった。

一方、7世紀には中国(唐)に伝えられ、「摩尼教」として三夷教(3つの外国の宗教、という意味)の1つとされたり、ウイグルでは国教にもなっている。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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