<ポイント>
・求めたい1次関数のグラフが通っている2点の座標が分かれば、式は求められる
・「グラフが通っている2点の座標」から、そのグラフの傾きを求める
・「グラフが通っている2点の座標」のうち1つを代入する
それらの座標を使って、式を求める過程を以下の例題で確認します。
【例題】
グラフが2点(-3, -5), (2, 10)を通る、1次関数の式を求めなさい。
①「グラフが通っている2点の座標」から、そのグラフの傾きを求める
与えられた2点の座標、(-3, -5), (2, 10) より、傾き(=a)を求めていきます。
〔変化の割合〕=〔yの増加量〕/〔xの増加量〕=〔グラフの傾き〕より、
〔傾き〕= {10-(-5)} / {2-(-3)} =15 / 5=3
よって、求める式は y=3x+b とわかります。
② 「グラフが通っている2点の座標」のうち1つを代入する
y=3x+b の形になることが分かっていますので、グラフが通る2点(-3, -5), (2, 10)のうち計算しやすいものを代入して、bの値を求めます。
今回は、正の数の方が計算しやすいので、(2, 10)を使っていきます。
((-3, -5)を使っても同じ答えになります)
y=3x+b に、x=2, y=10 を代入すると、
3・2+b=10
b=4
したがって、求める式は y=3x+4 と分かります。
<補足>
今回の【例題】には、別解があります。それは、連立方程式の利用です。
「グラフが2点(-3, -5), (2, 10)を通る」ので、y=ax+b の x,y にそれぞれの座標を代入すると、
-3a+b=-5…①
2a+b=10…②
という、「a,b についての連立方程式」ができます。
これを解けば、a=3, b=4 と解が求まるので、y=3x+4 と同じ式ができあがります。
どちらの解法で解いてもらっても構いませんが、慣れれば前者の解法の方が速いです。
(別解の場合、連立方程式を解くのに時間がかかるため)
<まとめ>
・求めたい1次関数のグラフが通っている2点の座標が分かれば、式は求められる
・「グラフが通っている2点の座標」から、そのグラフの傾きを求める
・「グラフが通っている2点の座標」のうち1つを代入する
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|