世界史用語:大乗仏教(だいじょうぶっきょう)

仏教の主な宗派の1つ。
教義に厳格な上座部仏教に対し、比較的自由で変革を進める特徴があり、日本を含む主に東アジアで多くの信者に受け入れられていった。
(補足)
1世紀頃から発展し、2世紀に開かれた第4回仏典結集(ぶってんけつじゅう)と呼ばれる(上座部仏教の)宗教会議の頃には確立が進んでいたとされる。
ナーガールジュナ(竜樹)が教義を確立させた。

上座部仏教が個人(自分)の救済のために修行に励むのに対し、大乗仏教は万人の救済を志向する。
「大乗」という名称は「大きな乗り物」という意味で、「教えを通して多くの生き物を救済する、大きな手段や方法」を指す。

当初はインドで発展し、その後、中央アジア、中国、朝鮮半島、日本で広まった。東南アジアでも、中国と文化圏が近いベトナムについては大乗仏教。
インドから北方方面に伝わったため、北伝仏教とも呼ばれる。
(なお、中国に仏教が伝わったとされるのは前漢の末期で、紀元前2年頃(諸説あり)とされており、このときのものは大乗仏教ではない(初期の仏教で、むしろ上座部仏教))

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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