世界史用語:カタコンベ

ローマ帝国内に存在した地下墓地。当初、キリスト教徒はここを地下礼拝所として使用していた。
墓地は神聖とされていたため検査の対象とならず、キリスト教徒たちはここで安全に信仰を実践することができた。
(補足)
古代ローマの習慣に基づいて都市の外部に作られた地下墓地(都市内での埋葬を禁じられていた)。
複雑な通路や部屋から成り立っており、数キロメートルにわたって広がっているものもある。

初期のキリスト教徒がこっそりミサを行ったり、共同体の集会を開いたりしており、
キリスト教のシンボルや聖書の場面を描いた絵画で飾られていることが多い。
壁には納骨用の穴(窪み)も掘られている。

後にキリスト教がローマ帝国に公認されると役割は減少していったが、中世を通じて巡礼の地として訪れられる等、キリスト教初期の歴史や信仰の象徴として扱われた。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています