（補足）
より正確には、アブラハム（人名）らを始祖とし、メソポタミアを離れて、パレスチナの地に定着したと考えられている。
一部の人が、おそらくヒクソスとともにエジプトに入ったと見られるが、ヒクソスが撃退された後はエジプトでの圧政を受けることになり、モーセの指導によって脱出を図った（出エジプト）。
その途中、シナイ山で「十戒」と呼ばれる教えを神から授かったとされ、これがユダヤ教の重要な要素を占めている。

ヘブライ王国については、分裂後、イスラエル王国はアッシリアに、ユダ王国は新バビロニアに征服されたが、それ以降もアケメネス朝ペルシアやローマ帝国などの支配を受ける。
特に、ローマ帝国がキリスト教を国教としてからは排斥を受け、世界に離散（ディアスポラ）することとなる等、苦難を受けることが多い歴史であった。
20世紀にはナチス・ドイツによる大虐殺も受けた。

第２次世界大戦後、主にイギリスやアメリカらの支援によってユダヤ人国家であるイスラエルを建国したが、アラブ人との対立も続いている。