世界史用語:集住(しゅうじゅう)(シノイキスモス)

前8世紀頃、点在して暮らしていたギリシアの人々が一箇所に集まって暮らし始めたことを指す言葉。
シノイキスモスともいう。

古代ギリシアにおいてポリス(都市国家)が形成される過程とされる。
散在する小規模な集落や部族が1つの政治的、社会的実体として統合されるもので、アテネなどの主要な都市国家の形成に重要な役割を果たした。

〔補足〕
集住によって形成されたポリスは、独自の政治システム、社会構造、文化を発展させた。初期のポリスは多くの場合、貴族政によって統治されていたが、時間とともに様々な形態の政治体制が生まれ、特にアテネでは後に民主政が確立された。
集住は、ギリシア文明における政治的、社会的組織の進化を促し、古代ギリシアの文化や政治思想の発展に大きく寄与した。

また、集住は、分散していた人々が協力し、共通の目的のために一つの共同体を形成する過程でもあり、古代ギリシアの統一感とアイデンティティの強化に寄与したとされる。
古代ギリシアの歴史における重要な転換点であり、西洋文明の基礎となる政治的、社会的構造の形成に貢献した。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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