世界史用語:門閥貴族(もんばつきぞく)

古代中国において、官吏の中でも特に上級職を独占していた特定の家系や階層の人々。
特に、科挙が本格的に運用された唐の時代に顕著に見られた。
(補足)
本来、科挙は(推薦ではなく)テストを行うことで、有能な人を官僚に採用しようという制度であった。
たしかにその効果も生じたが、一方で、現実的に教育に時間やカネをかけられる家は限られており、上級職に就ける家が固定化していった。
(とはいえ、きちんとテストに合格はしているため、無能な人が採用されたわけではない)

つまり、理想通りに「身分を問わずに才能だけで勝負」とはいかず、社会の流動性を阻害する要因ともなった。

なお、唐の後半頃からは、節度使や地方豪族の勢力が拡大していったことで、門閥貴族の優位性は低下していった。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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