世界史用語:郷挙里選(きょうきょりせん)

前漢の武帝の時代に開始された役人(官吏)の任用制度。
地方の有力者や村落の長老たちが、才能、学問などに優れた者を推薦し、それに基づいて中央政府が役人を選出するという制度。
(補足)
中央政府は地方の才能を直接発掘し、より広い層から有能な人材を官僚体系に取り入れることが可能となった。
それまでの身分や家柄に依存した官吏任用から、個人の実力や徳性を重視する方向への転換を意味しており、より公正で効率的な人材の選抜を目指していた。
また、地方社会の推薦に基づくため、地方の意見や情報が中央政府に反映されやすくなるという利点もあった。

しかし、実際には家柄や地方の有力者との繋がりが影響を及ぼすこともあり、完全な実力主義とはならない側面もあった。
魏の時代には九品中世に改められることとなった。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています