世界史用語:節度使(せつどし)

唐の玄宗のころから設置された、国境地帯や主要な軍事地域を統治する役職。
軍事、行政、財政の全権が与えられたが、一方で、節度使の勢力が拡大していくことにもなった。
(補足)
従来、国境地帯などの軍事は府兵制の下で行われていたり、
征服した異民族の統治は、都護府を通じた間接統治の形で行われていたりした。

しばらくは支障なかったが、次第に、これらでは管理しきれなくなり、
地方により大きな権限を与えることで、効率的に広大な領土を管理しようとした、というもの。

ただし、皮肉にも、節度使の権限が強大になりすぎたことで、中央政府の統制力が弱まり、地方の勢力が自立化する原因ともなった。
例えば、安史の乱を起こした安禄山や、最終的に唐を滅ぼした朱全忠は節度使であった。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています