世界史用語:犬戎(けんじゅう)

前771年に周に侵入し、王室を東遷させるきっかけを作った遊牧民族。
周の都であった鎬京を攻撃し、王を殺害するという大規模な襲撃を行った。
(補足)
犬戎の侵入によって、周王朝の政治的、軍事的な弱体化が露呈し、最終的には王室が東方の洛邑へと遷都することを余儀なくされた。
中国史における「西周」と「東周」の時代の境目とされ、「西周」の終焉と「東周」の始まりを示す重要な事件である。
周王朝に対する権威が失墜することにもなり、その後の封建制の崩壊や諸侯間の争い、春秋戦国時代への移行を早めたとされる。

なお、中華思想では、周辺異民族を、
・東の「夷(い)」
・西の「戎(じゅう)」
・南の「蛮(ばん)」
・北の「狄(てき)」
として呼んでおり、犬戎の「戎」はその意味でのもの。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
アンケートへのご協力をお願いします(所要2~3分)
「将来設計・進路」に関するアンケートを実施しています。ご協力いただける方はこちらよりお願いします
(Googleフォームにアクセスします)

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています