世界史用語:屯田制(とんでんせい)

中国の魏(三国時代)に確立された土地制度。
農民を軍事的に重要な地域に移住させ、そこで耕作させることで、食糧の安定供給と国防の強化の両方を狙った制度。
(補足)
正確には必ずしも魏で創始されたわけではなく、秦や漢の頃から前身の制度は見られた。

軍事拠点周辺の国有地や新たな領土に「屯田」が設けられ、
農民はそこで一定の農作物を国家に納める義務を負いつつ、必要に応じて兵士として徴用された。

しかし、屯田制による農民の負担は重く、民衆の反発を招くことも多かった。
また、制度の運用には地方官僚や地元豪族の協力が必要であり、彼らの勢力が強化される一因ともなった。

なお、元や明の時代にも屯田は見られ、
特に、軍人を屯田に割り当てたケースを「軍屯」、民間人を割り当てたケースを「民屯」と呼んだ。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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