世界史用語:始皇帝(しこうてい)

秦が中国を統一したときの王。
実際の名は政(せい)で、中国の統一後は始皇帝として呼ばれるようになった。
(補足)
「皇帝」は中国の伝説の君主たちである「三皇五帝」にちなんだもの。
秦が各国を征服し、秦王が「諸王の王」の立場(「王」のもう一段階上の立場)になったことから「皇帝」の称号が用いられるようになり、
政はその始まりの人物であったことから「始皇帝」と呼ばれるようになった。

中国の統一後、中央集権体制の確立、法制の統一、通貨や度量衡の統一、文字の統一など、多岐にわたる改革が行われた。
また、異民族対策としての長城の改築(後の万里の長城の基礎)も行っている。

思想統制である焚書坑儒(ふんしょこうじゅ。儒家の弾圧)も行う等、総じて強圧的な政治手法を採ったことから不満も蓄積し、始皇帝の死後、秦王朝は急速に衰退した。
しかし、(特に中国統一後の)秦による政策は、漢王朝や、その他の統一王朝の政治基盤形成に大きく貢献した。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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