世界史用語:冒頓単于(ぼくとつぜんう)

前漢成立期の頃に匈奴を統治した王。
匈奴の最盛期を築き、中国北部に広大な領土を支配。前漢との戦い(白登山の戦い)にも勝利している。
(補足)
「単于(ぜんう)」は匈奴における君主を意味する言葉。
月氏や東胡といった民族を征服し、中国(前漢)とも長期的な戦いを繰り広げた。

前漢とは白登山の戦いに勝利し、王族の女性を嫁がせたり(※)した。
※ 中国側から見て、異民族をなだめるために嫁がせた(王族の)女性を「和藩公主(わばんこうしゅ)」という。異民族側が優位にあるということでもある。前漢の冒頓単于に対するケースが特に代表的。

冒頓単于の死後、匈奴は内部の分裂や対外的な圧力により、徐々に衰退していった。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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