世界史用語:プリンケプス

アウグストゥスであるオクタウィアヌスが自称した称号で、「市民の中の第一人者」を意味するラテン語。
共和政ローマの伝統と価値観に根ざした、より控えめなリーダーシップ像を表していた。
(補足)
アウグストゥスは、プリンケプスという称号を通じて、自らを独裁者や王とは異なるリーダーと位置づけ、(それまでの)ローマの共和制の伝統を尊重する姿勢を示した。
元老院や民会の権威を維持しつつ、実質的な政治的権力を行使することで、巧妙に共和制と君主制の間のバランスを取った。
(皇帝が元老院や他の共和政の機関との間で権力を分かち合っているように見せた)

この称号は、ローマの新しい政治システムを象徴するもので、アウグストゥスによる支配を正当化するのにも役立った。

オクタウィアヌス以降もプリンケプスの称号は用いられ、この政治体制を元首政(プリンキパトゥス)と呼ぶ。
元首政は一般にディオクレティアヌスの即位(284年)までを指す。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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