世界史用語:パトリキ

古代ローマにおける貴族階級の名称。ローマ社会の初期段階から存在。
元老院を中心とする政治機構の主要メンバーで、古代ローマの初期の共和政において政治的、宗教的、軍事的な権力を長らく握っていた。
(補足)
特権階級としての地位を有し、権限としては、元老院議員への任命、宗教的儀式の執行、法の制定と解釈などがあった。
一般市民(プレブス)と区別され、両者の間には政治的、社会的な緊張が存在した。

プレブスの地位向上とともに、パトリキ階級は次第に力を失い、共和政後期にはプレブスとの境界が徐々に曖昧になっていった。
また、十二表法やリキニウス・セクスティウス法、ホルテンシウス法の制定などは、両者の階級闘争の産物でもある。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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