世界史用語:バクトリア

セレウコス朝シリアの領域から独立した国。
前255年頃にギリシア系の支配者が独立を宣言し、その後、ギリシア文化の影響を受けた独自の文化を発展させた。
(補足)
建国者はディオドトス1世。
現在のアフガニスタンとウズベキスタンに当たり、古代の重要な交易ルート上に位置していた。

ギリシア文化と地元のイラン系文化が融合し、多文化的な社会を形成。商業と文化の中心地としても繁栄した。

前2世紀に入ると、内部の政治的混乱に加え、特に北方からの遊牧民族(トハラ人等)の侵入が脅威となり衰退。やがて滅亡した。

なお、バクトリアの独立に続き、前248年頃には隣接するパルティア(イラン系)もセレウコス朝からの独立を果たし、バクトリアと共にヘレニズム世界の東端を形成した。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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