世界史用語：ディオクレティアヌス

ドミナートゥス（専制君主政）を開始したローマ帝国の皇帝。治世は284～305年。
テトラルキア（四帝分治制）を導入する等、軍人皇帝時代の不安定さと衰退に対処するための諸改革を行った。

（補足）
皇帝の権威を強化し、専制君主としての地位を確立。
皇帝は神聖かつ絶対的な存在として扱われ、皇帝礼拝が強化された。

テトラルキアでは、帝国を東西の２つに分け、それぞれに正帝と副帝をおいて統治した。

経済や社会政策においても多くの改革を行い、通貨安定や農業生産の増加を図った。

また、帝国内の宗教的統一を目指すべく、キリスト教徒に対する迫害も強化している。
ただし、キリスト教にとってはこれが「最後の大迫害」となり、この後はコンスタンティヌスによる公認、テオドシウスによる国教化に向かっていく。

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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