世界史用語:ストア派哲学

ヘレニズム時代にゼノンによって創始された哲学の一派。
外的な出来事に対する不要な情緒的な反応を避け、理性を通じて心の平安さ(アパテイア)を得ることが理想とされた。
(補足)
情動(パトス)から自由となり、心の平安さ(アパテイア)を目指すことから、禁欲主義とされる。

ただし、一般的に言われる禁欲主義が、食事、性、物質的な快楽を厳しく制限するという「我慢」のニュアンスであるのに対し、
ストア派では、不合理な欲望や感情に支配されず、道徳的な理性に従って生きるという「冷静な判断」というニュアンス。

また、ストア派哲学は、運命への受容、不変の倫理原則への従順、社会的義務の遵守も重んじている。

ストア派の教えは、古代ギリシア・ローマ世界において広く受け入れられ、政治家、学者、一般市民に多大な影響を与えた。
特に、ローマ時代のセネカ、マルクス・アウレリウス・アントニヌス、エピクテトスらに影響。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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