世界史用語:シチリア島

イタリア半島の先にある島。
古代ギリシア人、ローマ人、ゲルマン人勢力など、時代ごとにいろんな民族・王朝が支配している。
(補足)
古代ギリシア時代
前8世紀頃、ギリシア人による植民が始まり、シチリアは「マグナ・グラエキア」と呼ばれる重要な地域の1つとなった。
シラクサをはじめとする多くの都市国家が建設され、文化的、経済的に繁栄。

劇作家アイスキュロスや哲学者エンペドクレスなどの著名な人物を輩出。
ペロポネソス戦争中にはアテネによる遠征も受ける。

カルタゴ
その後、カルタゴの支配下に入るが、新興のローマとの間で第1次ポエニ戦争が起こる。
ローマが勝利し、シチリア島はローマにとって初のイタリア半島以外の属州となった。

ローマ帝国時代
ローマ帝国の重要な穀物供給地として栄える。

中世(前半)
ゲルマン諸勢力(ヴァンダル、ゴート)が一時的に支配した後、ビザンツ帝国(ユスティニアヌス帝のとき)が征服。
9~11世紀はイスラーム勢力の支配下に入る。特にイスラム勢力の時代には、農業が発展し、文化的にも繁栄。

中世(後半)
11世紀以降、ノルマン人のルッジェーロ2世によって両シチリア王国が建国される。多文化が融合した文化的黄金期を迎える。
その後は、神聖ローマ帝国、アンジュー家(フランス)やアラゴン家(スペイン)の支配を受ける。

近現代
その後は(スペインの)ハプスブルク家、サヴォイア家、(オーストリアの)ハプスブルク家、(スペインの)ブルボン家が支配し、
1860年に、ガリバルディの遠征により、イタリア統一運動(リソルジメント)の一環としてイタリアに統合される。

20世紀
第2次世界大戦では連合国の侵攻を受け、戦後イタリア共和国の一部となる。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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