世界史用語:クシャーナ朝

西暦45年頃にインダス川流域を中心に成立した王朝。
特にカニシカ王のときに最盛期。文化面では、ギリシア文化の影響を受けたガンダーラ美術が栄える。

ササン朝ペルシアや諸勢力が強勢になったことで、3世紀頃から衰退。

(補足)
中央アジアのクシャーナ族に起源を持つ。
元々は大月氏に属していたが、カドフィセスのときに独立。その後、インド北部、パキスタン、アフガニスタンの広範囲を支配するに至る。

都はプルシャプラ。パンジャブ地方の北部に位置した。

地理的にも東西の交易路の要衝に位置し、ギリシア(※)、ペルシア、インドの文化が融合し、特有の芸術様式が生まれた。
特に仏教芸術はこの時期に大きな発展を遂げ、ガンダーラ美術と呼ばれるスタイルが生まれた。
(※ アレクサンドロス帝国や、その後のバクトリア等の影響で、現在のパキスタンやアフガニスタン付近にはギリシア風の文化も残されていた)

カニシカ王は仏教を保護し、多くの仏教寺院や塔の建設を奨励。
仏教は中央アジアや中国へと広がり、仏教の国際的な普及に貢献した。
また、この時代には多くの仏教経典がサンスクリット語に翻訳され、学問としての仏教も発展した。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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