世界史用語:ガンダーラ美術

古代インド、カニシカ王時代のクシャーナ朝で発展した美術様式。
仏教をテーマにしつつ、ギリシア美術とインド美術の要素が融合している。
(補足)
ガンダーラ地方(現在のパキスタン北西部およびアフガニスタン東部)を中心に栄えた。
アレクサンドロスの遠征以降、この付近ではギリシア風の文化が残っており、これとインド風の文化が融合した。

「仏像」の制作がまさにその象徴的な事柄。
古代ギリシアではオリンポスの12神を含む神々が非常に人間らしい特徴で描かれていたが、このような描写がガンダーラ美術において影響を与えたと解釈されている。
(それ以前は、基本的に仏像の制作はされていない)

また、視覚的に「仏」をイメージできるようになったことで、新たな地での布教を容易にしたという側面もある。

なお、ガンダーラ美術の発展は、クシャーナ朝の政治的および経済的な繁栄と密接に関連している。
この時代のクシャーナ朝は、東西の交易路の要衝に位置し、さまざまな文化が交流し合う環境であった。それがガンダーラ美術の独特なスタイルを生み出す基盤となった。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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