〔質問〕 一般に、「●個のサイコロを同時に投げる」などといった文を含む問題文の中にサイコロを区別するか否かが記されていないとき、そのサイコロは区別するのですか? |
〔回答〕 確率を求める問題であれば区別してください。 また、順列・組合せまでの場合、「出てきた結果を『1通り扱い』するのかどうか」で判断してください |
〔詳細〕
確率の問題であれば、区別が必要です。なぜなら確率というのは「出やすさ」を求めることが目的であるためです。
確率の問題であれば、区別が必要です。なぜなら確率というのは「出やすさ」を求めることが目的であるためです。
例えば、2個のサイコロを同時に投げて、1・1と出るのは、両方のサイコロが同時に 1/6 という確率を引き寄せて初めて実現するものです。片方も1、他方も1なので、言ってみれば奇跡の産物なわけです。
それに対して、1・2という出方は、そこまではきつい状況ではないわけです。イメージとしては、片方のサイコロが1でなく2を出してしまったとしても、相手がうまく合わせてくれれば何とかなるわけです。
こういうことを考慮するためには、あくまでも「別のサイコロ」という観点で、(1, 2)と(2, 1)を別扱いしておけばいいのです(2通りとしてカウントされるため)
これで(1, 1)よりは出やすい、という計算を得ることができます
一方、区別が不要なのは、基本的に確率ではなく、単純に「何通りか」を求める問題(の一部)です。「出てきた結果を『1通り扱い』するのかどうか」が区別の有無の判断材料です。
例えば、2個のサイコロを投げて、「目の和の合計は何通り?」と聞かれれば、(1, 2)と(2, 1)はどっちにしても「3」です。つまり、(区別した場合なら)2通りとカウントするものが、今回の問題であれば『1通り扱い』となるので、区別する必要がなくなります。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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