<ポイント>
・三角形全体の面積を S など文字を使っておく
・〔相似な三角形の対応する辺の比〕=〔相似比〕
・相似比 m:n ⇒ 面積比 m2:n2
図の△ABCにおいて、点D,Eは辺ABを3等分する点で、点F,Gは辺ACを3等分する点である。このとき、△ADFと四角形EBCGの面積比を求めなさい。
【解説】
問題より、点D,E、点F,Gはそれぞれ辺AB, ACを3等分する点なので、
AD:DE:EB=AF:FG:GC=1:1:1
このことから、DF//EG//BCになっていると考えられます。
DF//EG//BCならば、△ADF∽△AEG∽△ABCということも言えます。
(すべての三角形で∠Aの部分が共通、DF//EG//BCなので同位角が等しくなる)
さらに、
AD:AE:AB=AF:AG:AC=1:2:3 なので、
△ADF・△AEG・△ABCの相似比が 1:2:3 ということです。
(〔相似な三角形の対応する辺の比〕=〔相似比〕)
この図を用いて、△ADF・△AEG・△ABCの面積を考えていきます。
△ADF・△AEG・△ABCの相似比が 1:2:3 より、
面積比は 12:22:3 2=1:4:9 となります。
よって、
①の部分=△ADF=1
②の部分=△AEG-△ADF=4-1=3
③の部分=△ABC-△AEG=9-4=5
したがって、△ADFと四角形EBCGの面積比は、1:5 (答え)
<補足>
このような、三角形の辺を「2等分・3等分する」問題は多く見られます。
そのため、結果を覚えてしまうのも、一つの手だと思います。
等分なので、毎回同じ値を使ってけいさんすることになるため、「速く処理できることは速くする」という意味もあります。
<まとめ>
・三角形全体の面積を S など文字を使っておく
・〔相似な三角形の対応する辺の比〕=〔相似比〕
・相似比 m:n ⇒ 面積比 m2:n2
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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