<ポイント>
・三角形の底辺に平行な直線があれば、相似な三角形ができる
・〔相似な三角形の対応する辺の比〕=〔相似比〕
・相似比 m:n ⇒ 面積比 m2:n2
図の△ABCにおいて、DE//BC、AD:DB=2:3 となっていて、△ABCの面積が 25 となっています。
このとき、四角形DBCEの面積を求めなさい。
【解説】
△ADEと△ABCにおいて、
共通な角なので、∠DAE=∠BAC
DE//BCで、同位角が等しいので、∠ADE=∠ABC
よって、2組の角がそれぞれ等しいので、△ADE∽△ABC
(「三角形の底辺に平行な直線があれば、相似な三角形ができる」ということ)
また、AD:AB=2:(2+3)=2:5 (←相似な三角形の対応する辺の比)
つまり、△ADEと△ABCの相似比は 2:5 ということ。
したがって、面積比は
△ADE:△ABC=22:5 2=4:25 となります。
このことと、△ABCの面積は 25 ということから、
△ADE=25×(4/25)=4
求めたい「四角形DBCEの面積」については、下図のように△ABCを分解できるので、
四角形DBCE=△ABC-△ADE=25-4=21 (答え)
<補足>
今回、問題で「四角形の面積」を問われていましたが、直接四角形の面積を求めず、
(大きな三角形の面積)-(小さな三角形の面積)をすることで、答えを出しました。
これは、三角形と四角形では「相似の関係」にはならないからです。
高さも長さも分からないのなら、相似比から面積比を求める方法はありません。
そのため、遠回りにはなりますが、「三角形の面積を使って四角形の面積を求める」という方針をとりました。
<まとめ>
・三角形の底辺に平行な直線があれば、相似な三角形ができる
・〔相似な三角形の対応する辺の比〕=〔相似比〕
・相似比 m:n ⇒ 面積比 m2:n2
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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