中3数学:2次方程式の利用(土地に道をつける問題)

<ポイント>

・「問題文の意図を読み取り」、式を立てる
・すぐに数や文字で式を立てず、図をきちんと描くことで整理しやすくなる
・解が出たら、問題の条件に合うか確認する

【例題】
図のような長方形の土地があり、縦の長さは15m, 横の長さは25mあります。このとき、一定の幅の道をつくり、のこりの土地を花壇にしたところ、花壇の面積は264m2になりました。このときの道幅を求めなさい。
花壇1
 
 
【解説】
つくる道の幅を x m とします。
また、道を長方形の端に寄せても、できる花壇の面積は変わらないので、道を寄せた図を描くと以下のようになります。
(道の部分を平行移動して寄せても、道の部分の面積は変わらない。そのため、花壇の面積も変わらないといえます。)
花壇2
この図のように、花壇の部分が1つの長方形で表されます。
このときの花壇の縦の長さが(15-x)m, 横の長さが(25-x)mとなるので、
(15-x)(25-x)=264 という2次方程式がつくれます。

これを解くと、
(15-x)(25-x)=264
375-15x-25x+x2=264
x2-40x+111=0
(x-3)(x-37)=0
x=3, 37
ただし、x は道幅で、長方形の辺の長さより小さいため、x<15 であることから、
x=3
よって、道幅は 3m となる。 (答え)

<まとめ>

・「問題文の意図を読み取り」、式を立てる
・すぐに数や文字で式を立てず、図をきちんと描くことで整理しやすくなる
・解が出たら、問題の条件に合うか確認する

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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