<ポイント>
・2次方程式の多くは、因数分解を利用して解く
・A・B=0 ならば、A=0 または B=0
・「おきかえを使った因数分解で解くことができる」パターンがある
多くの2次方程式は、因数分解を利用して解くことになります。
因数分解を利用して解くことができるのは、2次方程式の形が特別だからです。
2次方程式は(ふつう)「(右辺)=0」にして解いていきます。
そして、「(左辺)を積の形」にすると、
A・B=0 ならば、A=0 または B=0 といえます。
このことを利用するのです。
(2)おきかえを使った因数分解で解く
2次方程式でも、おきかえを使った因数分解で解くパターンがあります。
【例題】
① (x+2)2-(x+2)-30=0
x+2=M とすると、 (←置き換えの利用)
(x+2)2-(x+2)-30=0
M2-M-30=0 (←乗法公式①(x+a)(x+b)の形)
(M+5)(M-6)=0
M=-5, 6
つまり、
x+2=-5 または x+2=6
よって、x=-7, 4
② (x-5)2-9(x-5)=-18
(x-5)2-9(x-5)+18=0 (←(右辺)=0 とする)
x-5=M とすると、 (←置き換えの利用)
(x-5)2-9(x-5)+18=0
M2-9M+18=0 (←乗法公式①(x+a)(x+b)の形)
(M-3)(M-6)=0
M=3, 6
つまり、
x-5=3 または x-5=6
よって、x=8, 11
<補足>
上の例題では、2次方程式 (x+2)2-(x+2)-30=0
を「おきかえを使って」解きましたが、そのまま展開して解くことも可能です。
(x+2)2-(x+2)-30=0
x2+4x+4-x-2-30=0
x2+3x-28=0
(x+7)(x-4)=0
x=-7, 4
どちらで解いても同じ答えになりますので、解きやすい方法を使ってもらって大丈夫です。
(計算量がさほど変わらないため)
<まとめ>
・2次方程式の多くは、因数分解を利用して解く
・A・B=0 ならば、A=0 または B=0
・「おきかえを使った因数分解で解くことができる」パターンがある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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