<ポイント>
・「平方根が整数となる」ためには、「√の中で平方数をつくる」必要がある
・「√の中で平方数をつくる」ために、素因数分解をする
・「√の中で平方数をつくる」ために、具体的にどの数になるのかを考える
「√(96a)の値が自然数となる」ような、自然数 a の値のうち、最も小さいものを求めなさい。
【解説1】
√(96a)の √ の中を素因数分解すると、
√(96a)
=√(25×3×a)
「√の中で平方数をつくる」ことで、全体が自然数となれるので、
25を分けて表してあげると、
=√{(22×2×3)×(22×a)}
この式の2つの( )を比べることで、
a=6 のとき、2つの( )が等しくなります。
よって、a=6 (答え)
【例題2】
「√(21-a)が自然数となる」ような、自然数 a をすべて求めなさい。
【解説2】
ます、「√ の中の値は、正の数」となっているので、
a<21…① であると考えられます。
また、「√(21-a)が自然数となる」ということは、
(21-a)が「ある数の平方数になっている」ということ。
具体的にどの数になるのかを考えると、
21より小さい平方数は、1, 4, 9 , 16 の4つだけです。
(21-a)がこれらの値となればよいので、
a=5, 12, 17, 20 (答え)
<まとめ>
・「平方根が整数となる」ためには、「√の中で平方数をつくる」必要がある
・「√の中で平方数をつくる」ために、素因数分解をする
・「√の中で平方数をつくる」ために、具体的にどの数になるのかを考える
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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