<ポイント>
・根号を含む多項式の値を与えられている場合、「その式を使って表す」ことが目標
・「そのまま代入すべき」か、「因数分解を利用するか」の判断が必要
・「先の設問で解いた値を使って解くことができる」ものもある
x=(√7)+(√5), y=(√7)-(√5) であるとき、次の式の値を求めなさい。
① x+y
② x-y
③ xy
④ 2るx2+y2
⑤ x2-y2
【解説】
根号を含む多項式の値を与えられている場合、「その式を使って表す」ことが目標となります。
設問で与えられた式を見て、「そのまま代入すべき」か、「因数分解を利用するか」の判断が必要になってきます。
ふつう、単純な和や積であれば、そのまま代入すべきもので、
「2乗の計算を含むもの」の場合は、因数分解を利用した方がラクになることが多いです。
また、「先の設問で解いた値を使って解くことができる」ものもあります。
上手くこの形をつくることができれば、代入すると速く解けるようになります。
① x+y={(√7)+(√5)}+{(√7)-(√5)}=2√7 (答え)
② x-y={(√7)+(√5)}-{(√7)-(√5)}=2√5 (答え)
③ xy={(√7)+(√5)}{(√7)-(√5)}
=(√7)2-(√5)2 (←乗法公式の利用)
=7-5
=2 (答え)
④ x2+y2
=(x+y)2-2xy (←先の設問で解いた値を使える形に変形)
=(2√7)2-2・2 (←①、③で求めた値を利用する)
=28-4
=24 (答え)
⑤ x2-y2 (←「平方の差」の形のため、因数分解を利用)
=(x+y)(x-y)
=2√7・2√5 (←①、②で求めた値を利用)
=4√35 (答え)
<まとめ>
・根号を含む多項式の値を与えられている場合、「その式を使って表す」ことが目標
・「そのまま代入すべき」か、「因数分解を利用するか」の判断が必要
・「先の設問で解いた値を使って解くことができる」ものもある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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