中3数学:根号を含む式(乗法・除法が混じったタイプ)

<ポイント>

√a × √b=√(a・b) / √a ÷ √b=√a / √b=√(a/b)
・除法が混じった計算では、必要に応じて最後に有理化する必要がある
・乗除が混じった計算では、「大きく√ をとって、その中で計算する」

(1)根号を含む式の除法
根号(√ )を含む式の除法は、まず「√ の中の数を小さくしてから」計算を始めます。

わり算をすることで、√ の数が小さくなりますが、あらかじめしておいた方が約分しやすくなります。a√b の形にするのに時間がかかったり、ミスが起こりやすくなるためです。
どのような計算においても同じことが言えますが、できるだけ「小さな数で」計算するように心がけてください。

√ の中の数を小さくしたら、ひとつの根号(√ )の中にまとめて計算します。

なお、除法が混じった計算では、必要に応じて最後に有理化する必要があります。
分母に √ が残った状態で答えにしては、減点もしくは不正解となるので気をつけましょう。

【根号を含む式の乗除の法則】
・√a × √b=√(a・b)
・√a ÷ √b=√a / √b=√(a/b)

 
 
【例題1】
(3√2) ÷ (√24)
 
 
【解説1】
(3√2) ÷ (√24)
= (3√2) ÷ (2√6) (←√ の中を小さくする)
= (3√2) /{(2√(2×3)} (←√ の中を素因数分解しておく)
= (3√2) /{2×(√2)×(√3)} (← √2 どうしで約分する)
= 3 / (2√3)
= {3×(√3)} / {(2√3)×(√3)} (← √3 をかけて有理化)
= (3√3) / 6 (← 3で約分する)
= (√3) / 2
 
 
(2)根号を含み、乗除が混じった計算
根号を含み、乗除が混じった計算では、「大きく√ をとって、その中で計算する」ことで約分をする機会が増えます。

【例題2】
-(√50) ×(√24)÷ (5√3)
 
 
【解説2】
-(√50) ×(√24)÷ (5√3) は、乗除を含む計算ですので、
「大きく√ をとって、その中で計算する」ことで約分をしてみます。

その際、 (5√3)=√75 と、あえて大きくすると、約分しやすくなります。
(今回の場合、√50 があるので、25で約分できそう)
根号乗除
√の中でひとまとめにし、
緑色の矢印「25で約分」、青色の矢印「3で約分」
をすると、√ の中が 16 とかなり小さくなりました。

このように、約分できそうな部分を見つけて、どんどん数を小さくして計算していきましょう。

<まとめ>

√a × √b=√(a・b) / √a ÷ √b=√a / √b=√(a/b)
・除法が混じった計算では、必要に応じて最後に有理化する必要がある
・乗除が混じった計算では、「大きく√ をとって、その中で計算する」

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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