<ポイント>
・a√b=√(a2・b)(√ の前につく数を、√の中に入れる)
・√(a2・b)=a√b(√の中の数を小さくする)
・√の中身を小さくするには、「√の中の数を素因数分解して、2乗を見つける」ことが必要
(1)√の外の a を、a2 として√の中へ入れる
√の外の a を、a2 として√の中へ入れることができます。
式にすると、a√b=√(a2・b) ということです。
これは、a√b=a・√b=√(a2)・√b=√(a2・b)
と変形できるためです。
【例】次の数を、√a の形で表しなさい。
① 2√2= √(22・2)=√8
② 6√5=√(62・5)=√180
③ (√28) / 2= √28 / √4=√(28/4)=√7
(2)√の中の a2 を、a として√の外へ出す
√の中の a2 を、a として√の外へ出すことができます。
その結果、「√の中の数が小さくなり、計算しやすく」なります。
そのためには、「√の中の数を素因数分解して、2乗を見つける」ことが必要です。
式にすると、√(a2・b)=a√b ということです。
これは、√(a2・b)=(√a2)・√b=a・√b=a√b
と変形できるためです。
【例】次の数を、a√b の形で表しなさい。
① √12=√(22・3)=2√3
② √45=√(32・5)=3√5
③ √0.24=√(24/100)=√24 / √100
=√(22・6) / √(102)
=(2√6) / 10=(√6) / 5
(√の外にある数どうしは、約分できる)
<補足>
(2)の「√の中の a2 を、a として√の外へ出す」という作業は、非常に大切です。
「√の中の数が小さくなり、計算しやすく」なるからです。特に、乗法(かけ算)をする場合や、加法・減法(たし算・ひき算)のときには重要です。
そのため、こちらの練習は必ず積んでおきましょう。
目標は、「できるだけ、素因数分解の筆算をせずとも、√の中身を小さくできる」ということです。
<まとめ>
・a√b=√(a2・b)(√ の前につく数を、√の中に入れる)
・√(a2・b)=a√b(√の中の数を小さくする)
・√の中身を小さくするには、「√の中の数を素因数分解して、2乗を見つける」ことが必要
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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