<ポイント>
・√a は「a の平方根」のうち、正のものを表す
・a>0 のとき、√(a2)=a, -√(a2)=-a
・0<a<b ならば、√a<√b となる
√a は「a の平方根」のうち、正のものを表します。
たとえば、√25 の場合、「25の平方根のうち、正のもの」を指すので、
√25=5 となります。
これを式で表すと、√25=√52=5 となります。
つまり、「√の中で2乗をつくれたら、√がはずれる」と考えることもできるということです。
同様に考えて、
√100=√102=10
√0.36=√0.62=0.6
となります。
√の前に「-」がついているときは、√をはずしたときにも「-」がつきます。
たとえば、-√64=-√82=-8 となります。
まとめると、
a>0 のとき、√(a2)=a, -√(a2)=-a
(2)根号の大小関係
正の数どうしの場合、2乗してもその大小関係は変わりません。
「√3 と √5 の大小を不等号を使って表す」とき、
√3>0 かつ √5>0 なので、ともに正の数です。
そのため、2乗しても大小関係は変わらないので、
(√3)2=3 , (√5)2=5
(「√3 は 2乗したら3になる数」なので、√3を2乗すれば3になる)
よって、(√3)2<(√5)2 なので、√3 < √5
つまり、「0<a<b ならば、√a<√b となる」ということです。
ただし、負の数どうしのときには注意が必要です。
負の数どうしでは、「2乗すると、もとの大小関係と逆になる」ためです。
(-3<-2 ですが、それぞれ2乗すると、(-3)2>(-2)2となる)
「-6 と -√35 の大小を不等号を使って表す」とき、
(-6)2=36、(-√35)2=35
このとき、36>35となり、負の数どうしでは、「2乗すると、もとの大小関係と逆になる」ため、
-6 < -√35
<補足>
上の例のように、「-6 と -√35 の大小を不等号を使って表す」とき、ともに2乗する方法もありますが、「ともに、根号√ を使って表して」比べても構いません。
-6=-√36 となるので、-√36 と -√35 を比べることになります。
これであれば、-√36 < -√35 と分かりますので、-6 < -√35 といえます。
<まとめ>
・√a は「a の平方根」のうち、正のものを表す
・a>0 のとき、√(a2)=a, -√(a2)=-a
・0<a<b ならば、√a<√b となる
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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