<ポイント>
・文字ではなく、定数の計算にも展開・因数分解を用いることがある
・定数の計算で、展開・因数分解を用いると筆算せずに計算できる場合がある
・因数分解を利用して計算するときは、和・差が10や100などの計算しやすい値になっている
次のような場合は、乗法公式を用いて展開することで、筆算を使わずに答えを求めることができます。
① 2.032
2.032
= (2+0.03)2
= 22+2・2・0.03+0.032
= 4+0.12+0.0009
= 4.1209 (答え)
こちらの計算は「2乗の数を求めやすい」ものの場合に使います。
② 298×302
= (300-2)×(300+2)
= (300+2)(300-2)
= 3002-22
= 90000-4
= 89996 (答え)
こちらの計算は「ある数から、同じ数をたしたり・ひいたりしてできた数の積」の場合に使います。
(2)因数分解を利用した計算
次のような場合は、因数分解を利用することで、筆算を使わずに答えを求めることができます。
因数分解を利用して計算するときは、和・差が10や100などの計算しやすい値になっています。
① 642-362
= (64+36)×(64-36)
= 100×28
= 2800 (答え)
② 952-95×10+52
= 952-2・95・5+52
= (95-5)2
= 902
= 8100 (答え)
<補足>
このタイプの問題は、「乗法公式を利用して…」「因数分解を利用して…」などの指示があることが多いです。
もちろん、それにしたがって解いていくのですが、求めた答えが正しいかどうか筆算で確かめておくとよいです。
(検算に筆算を用いても、問題ないということです)
<まとめ>
・文字ではなく、定数の計算にも展開・因数分解を用いることがある
・定数の計算で、展開・因数分解を用いると筆算せずに計算できる場合がある
・因数分解を利用して計算するときは、和・差が10や100などの計算しやすい値になっている
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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