中2数学:特別な平行四辺形になるための条件(練習)

<ポイント>

・平行四辺形に「さらに条件を加えると」長方形やひし形・正方形になる
・平行四辺形・長方形・ひし形・正方形の性質を把握しておく
・ことばで表されるものを、図示することで分かりやすくなる

平行四辺形ABCDに、さらに条件を加えると特別な平行四辺形(長方形・ひし形・正方形)になります。
特別な平行四辺形4
【問題】
この図の、▱ABCDに次の条件を加えると、それぞれどのような四角形になるか答えなさい。

(1)∠A=∠B
(2)AB=BC
(3)∠A=∠B, AB=BC
(4)対角線 AC=BD
(5)対角線 AC⊥BD
 
 
【解説】
(1)∠A=∠B
平行四辺形では「となり合う角の和は180°」であることから、
∠A=∠B であるなら、∠A=∠B=90° ということになる。
さらに、「平行四辺形の対角の和は180°」であることから、
すべての角の大きさが90°ということになり、これは長方形となります。

(2)AB=BC
平行四辺形では「対辺の長さは等しい」ので、
これに加えてAB=BCと、「となり合う辺の長さが等しい」となれば、
すべての辺の長さが等しいということになり、これはひし形になります。

(3)∠A=∠B, AB=BC
(1)より、∠A=∠B なら「長方形」となり、
(2)より、AB=BCなら「ひし形」となります。

つまり、こちらの条件をともに持つのなら、
長方形でもあり、ひし形でもあるということになるので、答えは正方形になります。

(4)対角線 AC=BD
平行四辺形で、「対角線の長さが等しい」ことから、これは長方形になります。

(5)対角線 AC⊥BD
平行四辺形で、「対角線が垂直に交わる」ことから、これはひし形になります。
特別な平行四辺形3
ことばで表されてイメージしにくい場合、図示することで分かりやすくなります。

<まとめ>

・平行四辺形に「さらに条件を加えると」長方形やひし形・正方形になる
・平行四辺形・長方形・ひし形・正方形の性質を把握しておく
・ことばで表されるものを、図示することで分かりやすくなる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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