<ポイント>
・平行四辺形の証明においても、三角形の合同を使うことがある
・平行四辺形では「2組の対辺がそれぞれ平行」となる(定義)
・平行な直線では錯角が等しい
【例題】
四角形ABCDは平行四辺形で、その対角線の交点をOとし、点Oを通る直線が辺AB, CDと交わる点をそれぞれP,Qとする。このとき、「点Oは線分PQの中点となる」ことを証明しなさい。
【方針】
「点Oは線分PQの中点となる」ということは、PO=QOになるということ。
辺の長さが等しいことを言いたいならば、三角形の合同を使うといいです。
したがって、PO,QOを含む「△AOPと△COQの合同」を証明すればいい、ということになります。
【解説】
△AOPと△COQにおいて、
平行四辺形の対角線はそれぞれの中点で交わるので、 (←平行四辺形の定理)
OA=OC…①
対頂角は等しいので、
∠AOP=∠OCQ…②
四角形ABCDは平行四辺形で、その対角線の交点をOとし、点Oを通る直線が辺AB, CDと交わる点をそれぞれP,Qとする。このとき、「点Oは線分PQの中点となる」ことを証明しなさい。
【方針】
「点Oは線分PQの中点となる」ということは、PO=QOになるということ。
辺の長さが等しいことを言いたいならば、三角形の合同を使うといいです。
したがって、PO,QOを含む「△AOPと△COQの合同」を証明すればいい、ということになります。
【解説】
△AOPと△COQにおいて、
平行四辺形の対角線はそれぞれの中点で交わるので、 (←平行四辺形の定理)
OA=OC…①
対頂角は等しいので、
∠AOP=∠OCQ…②
AB//CDより、平行線の錯角は等しいので、 (←平行四辺形の定義より、AB//CD)
∠OAP=∠PCQ…③
①,②,③より、
1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいので、
△AOP ≡ △COQ
合同な図形の対応する辺は等しいので、OP=OQ
よって、Oは線分PQの中点となる。(証明終わり)
<まとめ>
・平行四辺形の証明においても、三角形の合同を使うことがある
・平行四辺形では「2組の対辺がそれぞれ平行」となる(定義)
・平行な直線では錯角が等しい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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