中2数学:平行線と角

<ポイント>

・「平行な2直線に1つの直線が交わる」とき、同位角・錯角は等しくなる
・「同位角・錯角が等しい」ならば、「2直線は平行である」といえる
・平行な直線があるとき、同位角・錯角に注目して角度を求める

(1)平行線と角
下図のように、2つの直線 lとm が平行である場合、同位角と錯角の大きさはそれぞれ等しくなっています。

同位角:∠a = ∠c
錯角:∠b = ∠c

このように、平行な直線がある場合は「同位角と錯角に注目して」、問題を解き進めます。
同位角と錯角2
 
 
(2)平行線となるための条件
2つの直線 l,m に対して、1つの直線 n が交わっていて、

・同位角の関係になる角(∠a と∠c)
・錯角の関係になる角(∠b と∠c)

のいずれかが等しくなっている場合、「2つの直線 l,m は平行である」といえます。

なお、「2つの直線 l,m は平行である」ことを l // m と表します。
(「//」は平行を表す記号です)
 
 
つまり、「平行ならば、同位角・錯角は等しい」といえるし、
「同位角・錯角が等しいならば、平行である」といえるということです。

<練習問題>
こちらの図において、2つの直線 l, m は平行である。このとき、∠x, ∠y の大きさを求めなさい。
平行線と角1
 
 
【解説】
平行線と角2
「2つの直線 l, m は平行である」ならば、同位角・錯角が等しくなります。

これを利用すると、錯角は等しいので、青色の86°(下)を上の部分に移すことができます。
また、対頂角は等しいので、∠x=86°−45°=41°

同位角は等しいので、∠yの右隣の角も45°であると考えられます。
よって、∠y=180°−45°=135°

<まとめ>

・「平行な2直線に1つの直線が交わる」とき、同位角・錯角は等しくなる
・「同位角・錯角が等しい」ならば、「2直線は平行である」といえる
・平行な直線があるとき、同位角・錯角に注目して角度を求める

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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