【質問】数学(高校):黒が出たらやめる試行で、全事象を 6P3 としている理由

〔質問〕
中の見えない箱の中からまったく同じ大きさ・形の白球3個、赤球2個、黒球1個が入っていて、この袋から1球ずつ球を取り出し、黒球を取り出したとき箱から球を取り出すことをやめるとします。このとき、取り出した球が赤球2個のみのときの確率を求める、という問題において質問です。

解答では、2P2/6P3 = 1/60が答えだとされていたのですが、なぜ全事象の場合の数を5P3ではなく6P3としているのでしょうか。
理由を教えていただきたいです。

〔回答〕
※ 以下、「赤球2個のみ」は「赤球2個の後、黒が出た」という解釈で記載しています。

便宜的に「黒が出たら終わる」を無視して考えても、確率の計算上、支障がないためです。

具体的には、
まず「1回目で黒が出て終わり」の場合について、この確率自体は 1/6 なわけですが、
一方で、これを「(黒が出ても終わらずに)3回投げて、最初に黒が出る確率」と読み替え、
・黒→赤1→赤2
・黒→赤1→白1
・黒→赤1→白2

を考えて、「1/120 のものが20個分ある」と捉えても、発生確率としては 1/6 で同じなわけです。
(この20個分が一括りにされているだけ)

これは2回目に黒が出る場合についても同様ですので、
これらのことを踏まえて、「黒が出たら終わる」を無視して「120通りのうちの該当するもの」と考えても大丈夫、という判断をしている解答になります。

なお、無理にこの解答通りの考え方をする必要はなく、
ふつうに (2/6)×(1/5)×(1/4) の計算で全く支障ないです。

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

 
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