<ポイント>
・3つの文字を含む連立方程式は「1つの文字を消去する」
・3つの文字を含む連立方程式は「2つの文字についての連立方程式」をつくる
・2つの文字についての解を用いて、もう1つの文字の解を求める
次の連立方程式を解きなさい。
〔解説〕
まず、3つの文字を含む連立方程式は「1つの文字を消去する」ことを考えましょう。
文字が3つで解きにくいのなら、文字を消去することにより、「2つの文字についての連立方程式」をつくればいいのです。
この問題の場合、「①,②,③の式すべてで、zの係数の絶対値が 1 である」ことを利用して、zを消去します。
このように、「①+②」と「①+③」をすることにより、「xとyの文字が2つになった式④, ⑤」を用いて、連立方程式を立てます。
ここまでくれば、いつもの連立方程式ですので、加減法を使って解いていくと、x=7, y=2 と2つの文字の解が分かります。
これを①に代入すると、
7+2-z=10
-z=1
z=-1
よって、「x=7, y=2, z=-1」
<補足>
高校入試までの範囲で出題されることは考えにくいですが、「文字が4つに」なったとしても、これと同じ考え方で解くことができます。
つまり、「文字を消去することで、自分の知ってる形にする」ということです。
文字が4つあるなら、3つに減らし…という流れになります。
<まとめ>
・3つの文字を含む連立方程式は「1つの文字を消去する」
・3つの文字を含む連立方程式は「2つの文字についての連立方程式」をつくる
・2つの文字についての解を用いて、もう1つの文字の解を求める
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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