<ポイント>
・分数を含む式があるときは、両辺を「分母の最小公倍数」倍して整数にする
・両辺を何倍かするときは、すべての分数が整数になるようにかける
・「係数を整数にした」あとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいい
のように、「分数を含む連立方程式」があるとき、両辺を「分母の最小公倍数」倍して整数にして解くことになります。
両辺を何倍かするときは、すべての分数が整数になるようにかけるのがポイントです。
この場合であれば、「①の両辺に6をかける」「②の両辺に36をかける」とすべての分数が整数になります。
上の式の分数がなくなるように両辺にかけると、
となります。
(それぞれ、6や36をかけたので、「 ’ (ダッシュ)」をつけて、もとの式と区別できるようにしています)
このあとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいいので、
②’-①’をして、
6y=30
y=5
y=5を①’に代入すると、
3x+2・5=6
3x=-4
x=-(4/3)
よって、「x=-(4/3), y=5」となります。
【練習】次の連立方程式を解きなさい。
この場合であれば、「①の両辺に12をかける」「②の両辺に4をかける」とすべての分数が整数になります。
上の式の分数がなくなるように両辺にかけると、
となります。
①’がややこしいので、整理して、
このあとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいいので、
①’’+②’’×7をして、
28x=56
x=2
x=2を②’’に代入すると、
3・2-y=-4
-y=-10
y=10
よって、「x=2, y=10」となります。
<補足>
上の【練習】では、①’’+②’’×7をして計算しました。
しかし、①’’はすべて7の倍数を使った式なので、両辺を7で割って、
x+y=12…①’’ として考えることもできます。
そのあと、①’’+②’’をして解いても、同じ解となります。
<まとめ>
・分数を含む式があるときは、両辺を「分母の最小公倍数」倍して整数にする
・両辺を何倍かするときは、すべての分数が整数になるようにかける
・「係数を整数にした」あとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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