<ポイント>
・小数を含む式があるときは、両辺を10倍・100倍して係数を整数にする
・両辺を何倍かするときは、すべての小数が整数になるようにかける
・「係数を整数にした」あとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいい
のように、「小数を含む連立方程式」があるとき、両辺を10倍・100倍して係数を整数にして解くことになります。
両辺を何倍かするときは、すべての小数が整数になるようにかけるのがポイントです。
この場合であれば、「①の両辺に10をかける」「②の両辺に100をかける」とすべての係数が整数になります。
上の式の小数がなくなるように両辺にかけると、
となります。
(それぞれ、10や100をかけたので、「 ’ (ダッシュ)」をつけて、もとの式と区別できるようにしています)
このあとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいいので、
①’-②’をして、
10x=10
x=1
x=1を①’に代入すると、
13・1-10y=-7
-10y=-20
y=2
よって、「x=1, y=2」となります。
【練習】次の連立方程式を解きなさい。
この場合であれば、「①の両辺に10をかける」「②の両辺に100をかける」とすべての係数が整数になります。
上の式の小数がなくなるように両辺にかけると、
となります。
このあとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいいので、
①’×2-②’をして、
11x=33
x=3
x=3を②’に代入すると、
3+4y=-13
4y=-16
y=-4
よって、「x=3, y=-4」となります。
<補足>
上の【練習】では、①’×2-②’をして計算しました。
しかし、①’はすべて2の倍数を使った式なので、両辺を2で割って、
3x+y=5…①’ として考えることもできます。
係数の値が小さい数(絶対値として)であるほど、計算ミスはしにくくなりますので、「係数はなるべく小さい数で!」という心がけで解くと良い練習になるでしょう。
<まとめ>
・小数を含む式があるときは、両辺を10倍・100倍して係数を整数にする
・両辺を何倍かするときは、すべての小数が整数になるようにかける
・「係数を整数にした」あとは、これまで通りの方法で連立方程式を解けばいい
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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