<ポイント>
・グラフの通っている点の座標を読み取り、y=ax に代入する
・原点から見て、「xが増加したとき、yがどのように変化するのか」を読み取る
・y=ax の a(比例定数)は [yの変化量] / [xの変化量] で求めることができる
グラフの通っている点の座標を読み取り、y=ax に代入すると比例定数を求めることができます。
〔例題〕
下の比例のグラフで表される、①と②の式を求めなさい。
①は点(4, 3)を通っているので、y=ax に代入します。
x=4, y=3を代入すると、
4a=3
a=3/4
したがって、y=(3/4)x
②は点(2, -4)を通っているので、y=ax に代入します。
x=2, y=-4を代入すると、
2a=-4
a=-2
したがって、y=-2x
(2)グラフから比例の式を求める(変化の仕方)
次は、原点から見て、「xが増加したとき、yがどのように変化するのか」を読み取ることで式を求めてみます。
これは、y=ax の a(比例定数)は [yの変化量] / [xの変化量] で求めることができ、その値が一定であることを利用します。
(上のグラフの)
①は、原点から点(4, 3)を見ると、
x が 4 増加したときに、y が 3 増加しています。
(原点から(4, 3)まで、右に 4 進み、上に 3 進んでいる)
このことから、
[yの変化量] / [xの変化量] = 3/4
つまり、a=3/4 なので、y=(3/4)x
同様に、
②は、原点から点(2, -4)を見ると、
x が 2 増加したときに、y が 4 減少しています。
(原点から(2, -4)まで、右に 2 進み、上に -4 進んでいる)
このことから、
[yの変化量] / [xの変化量] = -4/2 =-2
つまり、a=-2 なので、y=-2x
<補足>
グラフが右下がりになっているとき、a<0 となります。
「右下がり」=右に進むと、下に下がる
つまり、「xが増加すると、yが減少していく」ということです。
このことを、a=[yの変化量] / [xの変化量]
に当てはめると、「aが負になる」ことが分かります。
<まとめ>
・グラフの通っている点の座標を読み取り、y=ax に代入する
・原点から見て、「xが増加したとき、yがどのように変化するのか」を読み取る
・y=ax の a(比例定数)は [yの変化量] / [xの変化量] で求めることができる
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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