<ポイント>
・比例 y=ax のグラフは原点を通る直線になる
・y=ax の「a>0 のとき、グラフは右上がり」、「a<0 のとき、グラフは右下がり」
・原点以外の「グラフが通るもう1点を見つける」(2点を結ぶと直線は描ける)
比例 y=ax のグラフは原点を通る直線になります。
これは、以下のことから言えることです。
・x=0 のとき、必ず y=0 となるため(原点を通る)
・「x を2倍, 3倍…とすると、y も2倍, 3倍…となる」ことから一定の割合で変化すると言える(グラフが直線になる)
(2)グラフの向き
グラフが「どのような向きで描かれるか」は、a の符号によって決まります。
y=ax の「a>0 のとき、グラフは右上がり」(a が正の値)となり、
「a<0 のとき、グラフは右下がり」(a が負の値)となります。
(3)比例のグラフの描き方
比例のグラフは、「必ず原点を通り、直線で描かれる」ため、原点以外のグラフが通る点を見つけると描けます。
なぜなら、「2点を結べば、直線が描けるから」です。
〔赤いグラフ〕
y=x のグラフを描きたい場合、
x=1 のとき、y=1 となるため、点(1, 1)を通ります。
原点と(1, 1)を結んでできる直線が、y=x のグラフということです。
〔緑のグラフ〕
y=2x のグラフを描きたい場合、
x=1 のとき、y=2 となるため、点(1, 2)を通ります。
原点と(1, 2)を結んでできる直線が、y=2x のグラフということです。
〔青いグラフ〕
y=-(1/2)x のグラフを描きたい場合、
x=2 のとき、y=-1 となるため、点(2, -1)を通ります。
原点と(2, -1)を結んでできる直線が、y=-(1/2)x のグラフということです。
<補足>
上の〔青いグラフ〕を描くとき、他のものは x=1 のときを考えたのに、x=2のときを考えました。
これは、「y座標が整数となるように、あえて x=2 を代入した」のです。
グラフを描くときは、「x座標、y座標がともに整数となるような点」を使って考えるようにしましょう。
<まとめ>
・
・
・・比例 y=ax のグラフは原点を通る直線になる
・y=ax の「a>0 のとき、グラフは右上がり」、「a<0 のとき、グラフは右下がり」
・原点以外の「グラフが通るもう1点を見つける」(2点を結ぶと直線は描ける)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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