<ポイント>
・x軸について対称⇒ y座標の符号だけが変わる
・y軸について対称⇒ x座標の符号だけが変わる
・原点について対称⇒ x座標、y座標の両方の符号が変わる
(1)x軸について対称な点
点Aと「x軸について」対称な点A1は、x軸を折り目として折るときに重なる点です。
このようにして折ると、x座標は変わらず、y座標の符号が逆になることが分かります。
このことから、A(5, 3)なので、
点Aと「x軸について」対称な点A1の座標は、A1(5, -3)となります。
(2)y軸について対称な点
点Aと「y軸について」対称な点A2は、y軸を折り目として折るときに重なる点です。
このようにして折ると、y座標は変わらず、x座標の符号が逆になることが分かります。
このことから、A(5, 3)なので、
点Aと「y軸について」対称な点A2の座標は、A2(-5, 3)となります。
(3)原点について対称な点
点Aと「原点について」対称な点A3は、原点を中心として180°回転させたときに重なる点です。
このようにして回転させると、x座標、y座標ともに符号が逆になることが分かります。
このことから、A(5, 3)なので、
点Aと「原点について」対称な点A3の座標は、A3(-5, -3)となります。
(4)点の移動
座標平面上で、「点を移動させる」ことがあります。
「x軸に沿って、右へ〇・左へ●」などと表現され、
「右へ移動する」場合は+の方へ移動するため、x座標は大きくなります。
反対に、「左へ移動する」場合は-の方へ移動するため、x座標は小さくなります。
同様に、y軸の場合は「y軸に沿って、上へ〇・下へ●」などと表現され、
「上へ移動する」場合は+の方へ移動するため、y座標は大きくなります。
反対に、「下へ移動する」場合は-の方へ移動するため、y座標は小さくなります。
〔例題〕
点A(5, 4)を、x軸に沿って左へ7、y軸に沿って下へ2 移動させたときの点Pの座標を求めなさい。
「x軸に沿って左へ7」移動すると、-方向への移動のため x座標が 7 小さくなり、
「y軸に沿って下へ2」移動すると、-方向への移動のため y座標が 2 小さくなります。
したがって、点Aの座標を参考にして点Pの座標を求めると、
点P(5-7, 4-2)
⇒点P(-2, 2)となります。
<補足>
点の移動について、「x軸方向へ〇移動する」や「y軸方向に●移動する」などと表現されることがあります。
「x軸方向へ〇移動する」というのは、x軸の矢印が向いている方向つまり「xの正の方向へ移動する」ことを意味しています。
同様に、「y軸方向へ●移動する」というものは、「yの正の方向へ移動する」と考えてください。
<まとめ>
・x軸について対称⇒ y座標の符号だけが変わる
・y軸について対称⇒ x座標の符号だけが変わる
・原点について対称⇒ x座標、y座標の両方の符号が変わる
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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